自己紹介で何を言えばいいかわからない
「何をされている方ですか?」
この質問に、自信を持って答えられますか。
説明が長くなってしまう。
「いろいろやってます」と言ってしまう。
相手の興味を引けていない気がする。
こんな悩みを抱えている方は少なくありません。
実は、これは話し方の問題ではありません。
「ポジショニング」が曖昧であることが原因です。
答えられないのは「決まっていない」から
結論から言います。
「何屋さん?」に答えられないのは、そもそも決まっていないからです。
ポジションが明確であれば、答えは自然と出てきます。
逆に、ポジションが曖昧だと、どう説明しても伝わりません。
なぜ説明が長くなってしまうのか
すべてを伝えようとしている
「あれもできる、これもできる」と伝えようとすると、説明は長くなります。
しかし、聞いている側は、すべてを覚えられません。
「で、結局何の人?」という印象しか残らないのです。
顧客視点になっていない
多くの自己紹介は、「自分が何をしているか」を説明しています。
「経営コンサルタントをしています」 「Webサイトを制作しています」 「コーチングを提供しています」
しかし、顧客が知りたいのは「自分にどう関係があるか」です。
自分の仕事を説明するだけでは、顧客の心に響きません。
抽象的すぎる
「ビジネスの成長をサポート」 「お客様の課題を解決」 「より良い未来を実現」
抽象的な表現は、何も伝えていないのと同じです。
具体性がなければ、顧客はイメージできません。
イメージできないものには、興味を持てないのです。
よくある誤解
❌ 「幅広くできることをアピールすべき」
幅広さは、強みではありません。
「何でもできます」は「特徴がありません」と同じです。
顧客は「この人なら、私の問題を解決できる」と確信できる人を探しています。
❌ 「話し方を練習すれば伝わる」
話し方のスキルは、確かに大切です。
しかし、そもそも「何を伝えるか」が定まっていなければ、どんな話し方でも伝わりません。
内容の設計が先、話し方は後です。
❌ 「実績を並べれば信頼される」
実績の羅列は、相手にとって退屈です。
「〇〇社を担当」「△△の資格を保有」という情報は、相手の問題解決に直結しません。
実績は、相手の「この人に頼めば自分もこうなれる」という確信を裏付けるために使うべきです。
設計視点で考える
⭕ 「誰の」「どんな問題を」「どう解決するか」を明確にする
「何屋さん?」に一言で答えるためには、3つの要素を明確にする必要があります。
1. 誰の(ターゲット)
あなたが助けたい人は、具体的に誰ですか。
「中小企業」ではなく「従業員10名以下の製造業」。
「起業家」ではなく「副業から始める40代会社員」。
ターゲットが具体的なほど、その人に響きます。
2. どんな問題を(課題)
その人が抱えている、最も深刻な問題は何ですか。
「売上を上げたい」ではなく「毎月の資金繰りに追われている」。
「集客したい」ではなく「ブログを毎日書いているのに問い合わせがゼロ」。
具体的な問題を言語化できれば、顧客は「この人は私のことを理解している」と感じます。
3. どう解決するか(解決策と結果)
あなたは、その問題をどう解決しますか。
そして、顧客はどんな状態になれますか。
「コンサルティング」ではなく「90日で月商100万円を安定させる」。
「Webサイト制作」ではなく「公開30日で問い合わせが2倍になるサイト」。
結果を約束することで、あなたの価値が明確になります。
一言で伝わるフォーマット
これらを組み合わせて、一言で伝わる自己紹介を作ります。
フォーマット1: 問題 → 解決
「〇〇で困っている △△の方が、□□できるようになるお手伝いをしています」
例:「毎月の資金繰りに追われている製造業の経営者が、3ヶ月先まで資金の見通しが立つようになるお手伝いをしています」
フォーマット2: ターゲット → 変化
「△△専門の◯◯です。□□から☆☆への変化を実現します」
例:「飲食店専門の税理士です。『数字が苦手で経営判断ができない』から『数字を見て自信を持って決断できる』への変化を実現します」
フォーマット3: 結果にフォーカス
「△△の方の □□を実現しています」
例:「オンラインビジネスを始めたい会社員の方の、最初の月収10万円を実現しています」
具体例で考える
Before(伝わらない)
「経営コンサルタントをしています。中小企業の売上アップや組織改善、業務効率化など、幅広くサポートしています」
After(伝わる)
「製造業の後継者専門のコンサルタントです。『継いだはいいけど、何から手をつければいいかわからない』という状態から、『自信を持って経営判断ができる』状態に導きます」
Before(伝わらない)
「Webデザイナーです。企業のWebサイトやランディングページを制作しています」
After(伝わる)
「士業専門のWebデザイナーです。『ホームページから問い合わせがこない』という税理士・社労士の先生方の、月5件の問い合わせを実現しています」
どちらも、提供しているサービスは同じかもしれません。
しかし、伝わり方は全く異なります。
ポジションを明確にする
この記事では、「何屋さん?」に答えられない原因は、ポジショニングの曖昧さにあることをお伝えしました。
「誰の」「どんな問題を」「どう解決するか」を明確にすれば、一言で伝わる自己紹介ができます。
コース「比較されない土俵を選ぶ」では、あなたの明確なポジションを見つける方法を詳しく解説しています。
「何をしている人かわからない」という状況から抜け出したい方は、ぜひご覧ください。
