自己紹介が長くなる、響かない
「自己紹介をしても、相手の興味を引けない」
「何を言えばいいかわからなくて、長くなってしまう」
「話し終わった後、相手の反応が薄い」
自己紹介に苦手意識を持っている方は多いです。
しかし、これは話し方の問題ではありません。
自己紹介の「構成」に原因があります。
伝わらないのは「構成」の問題
結論から言います。
自己紹介が伝わらないのは、話し方が下手だからではありません。
「自分語り」になっているからです。
多くの自己紹介は、「私は〇〇です」「私は△△をしています」という構成になっています。
しかし、聞いている相手が興味を持つのは「あなたの話」ではありません。
「自分自身の問題解決」に興味があるのです。
なぜ自分語りでは伝わらないのか
人は自分のことにしか興味がない
厳しい現実ですが、人は基本的に自分のことにしか興味がありません。
あなたの経歴、資格、実績は、相手にとっては「他人の話」です。
「それで、私に何の関係があるの?」
この問いに答えられなければ、どんなに素晴らしい自己紹介も響きません。
脳は自分に関係ない情報を無視する
人間の脳は、自分の生存や繁栄に関係しない情報を無視するようにできています。
「私は10年の経験があります」と言われても、脳は「だから何?」と処理します。
しかし、「あなたが抱えている〇〇という問題を解決できます」と言われれば、脳は「聞く価値がある」と判断します。
ヒーローになろうとしている
多くの自己紹介は、無意識のうちに「自分をヒーローとして見せよう」としています。
「私はすごい人です」「私にはこんな実績があります」
しかし、相手は自分自身の人生の主人公(ヒーロー)です。
あなたがヒーローになろうとすると、相手は「競合相手」として距離を置きます。
成功する自己紹介は、自分を「ガイド役」として位置づけます。
相手がヒーローで、あなたはその旅を助ける存在。
この構図を作ることで、自己紹介は響くようになります。
よくある誤解
❌ 「実績をたくさん言えば信頼される」
実績の羅列は、相手にとって退屈です。
「〇〇社を担当しました」「〇〇の資格を持っています」
これらは、相手の問題解決に直結しません。
実績は、相手の「この人に頼めば自分もこうなれる」という確信を裏付けるために使うべきです。
❌ 「話し方を練習すれば伝わる」
話し方のスキルは確かに大切です。
しかし、内容が「自分語り」のままでは、どんな話し方でも響きません。
まず構成を変えること。
話し方は、その後です。
❌ 「たくさんの情報を伝えるべき」
情報量と伝わりやすさは比例しません。
情報が多いと、相手は「何が重要かわからない」と感じます。
削って、削って、本当に伝えたいことだけを残す。
それが伝わる自己紹介です。
設計視点で考える
⭕ 顧客を主人公にした構成に変える
伝わる自己紹介には、以下の要素が含まれています。
1. 相手の問題を言語化する
まず、相手が抱えている問題を言葉にします。
「〇〇でお困りではないですか」
「△△という悩みを抱えていませんか」
相手が「そうそう、それ!」と思えれば、興味を引けます。
2. 解決策を提示する
あなたが、その問題をどう解決するかを伝えます。
「私は〇〇という方法で、その問題を解決します」
ここで初めて「自分」が登場します。
ただし、主役は相手の問題解決であり、あなた自身ではありません。
3. 結果を示す
問題が解決した後、相手がどんな状態になれるかを示します。
「その結果、△△という状態を手に入れられます」
相手が「それは欲しい」と思える結果を具体的に描写します。
伝わる自己紹介のフォーマット
フォーマット1: 問題 → 解決 → 結果
「[問題]で困っている方が、[解決策]を使って、[結果]を手に入れるお手伝いをしています」
フォーマット2: ターゲット → 変化
「[ターゲット]の方が、[Before]から[After]へ変わるサポートをしています」
フォーマット3: 一言 + 具体例
「一言で言うと[ワンライナー]です。例えば、[具体的な事例]のような成果を出しています」
具体例で考える
Before(伝わらない自己紹介)
「経営コンサルタントの山田です。大手企業で15年勤務した後、独立しました。中小企業診断士の資格も持っています。売上アップや組織改善など、幅広く対応しています」
After(伝わる自己紹介)
「製造業の後継者の方が、『継いだはいいけど、何から手をつければいいかわからない』という状態から、『自信を持って経営判断ができる』状態になるお手伝いをしています。例えば、ある部品メーカーの後継者の方は、6ヶ月で『毎日が不安だった』から『数字を見て判断できるようになった』と言っていました」
Before(伝わらない自己紹介)
「Webデザイナーの佐藤です。10年の経験があり、様々な業種のWebサイトを制作してきました。HTML、CSS、WordPressなど、幅広い技術に対応しています」
After(伝わる自己紹介)
「士業の先生方の『ホームページから問い合わせがこない』という悩みを解決しています。あるクライアントは、リニューアル後、月の問い合わせがゼロから10件になりました。先生の専門性を、見込み客に正しく伝えるWebサイトを作っています」
どちらの例も、相手(顧客)が主人公になっています。
自分の話は最小限に、相手の問題と結果にフォーカスしています。
30秒で興味を引く
自己紹介は、30秒以内が理想です。
相手の興味を引くのに、長い時間は必要ありません。
むしろ、長いと「この人は話が長い」という印象を与えてしまいます。
短く、相手の関心を引き、「もっと聞きたい」と思わせる。
それが成功する自己紹介です。
顧客を主人公にする
この記事では、自己紹介が伝わらない原因は「自分語り」にあることをお伝えしました。
顧客を主人公にし、自分はガイド役として位置づける。
この構成に変えることで、30秒で興味を引ける自己紹介ができます。
コース「30秒で伝わるメッセージを作る」では、顧客を主人公にしたメッセージの作り方を詳しく解説しています。
自己紹介を改善したい方は、ぜひご覧ください。
