媒体ごとに言っていることがバラバラ
「名刺には〇〇と書いてあるのに、Webサイトでは△△と言っている」
「SNSと営業トークで、伝えていることが違う」
「ブランドとして認知されていない気がする」
こんな状況に心当たりはありませんか。
媒体ごとにメッセージがバラバラだと、顧客はあなたを「覚えられない」のです。
一貫性がないと覚えてもらえない
結論から言います。
接触するたびにメッセージが違うと、ブランドとして認知されません。
人は、繰り返し同じメッセージに接することで、それを記憶に定着させます。
メッセージが毎回違えば、記憶に残らないのです。
なぜ一貫性が重要なのか
認知には繰り返しが必要
マーケティングの研究によると、人が購入を決断するまでには、ある程度の接触回数が必要です。
ある調査では「7時間の接触」「11回の接点」「4つの異なる場所」という数字が挙げられています。
しかし、毎回違うメッセージだと、この接触は「1回」としてカウントされません。
「あの人は〇〇の人」という認識が積み上がらないのです。
「何の人かわからない」は致命的
「あの人は何をしている人だっけ?」
こう思われている時点で、選ばれる可能性は低くなります。
紹介が起きないのも、「何をしている人か説明できない」ことが原因であることが多いです。
一貫性は信頼を生む
一貫したメッセージは、信頼感を生みます。
「この人は、いつも同じことを言っている」 「ブレない軸がある」 「専門性を持っている」
こうした印象が、信頼につながります。
逆に、言っていることが毎回変わると、「信用できない」という印象を与えます。
よくある誤解
❌ 「媒体ごとに最適化すべき」
確かに、媒体の特性に合わせた表現の調整は必要です。
Twitterは短く、ブログは詳しく。
しかし、「核となるメッセージ」は変えてはいけません。
表現は変えても、伝えることは同じ。
これが一貫性です。
❌ 「いろいろな強みをアピールした方がいい」
複数の強みをアピールすると、結局「何の人かわからない」になります。
「Webも、コンサルも、ライティングもできます」
これでは、どれを頼めばいいかわかりません。
1つのコアメッセージに絞ることで、記憶に残りやすくなります。
❌ 「毎回同じことを言うと飽きられる」
あなたは毎日自分のメッセージを見ています。
だから「飽きる」と感じるかもしれません。
しかし、顧客はそこまで頻繁にあなたのメッセージに接していません。
あなたが「また同じことを言っている」と感じる頃に、ようやく顧客は覚え始めるのです。
設計視点で考える
⭕ コアメッセージを設計し、全媒体に展開する
一貫性を保つためには、まず「コアメッセージ」を定義します。
コアメッセージの設計
コアメッセージとは、あなたのブランドの核となるメッセージです。
以下の要素を含みます。
1. 誰のためか(ターゲット) 「〇〇な人のための」
2. 何を提供するか(価値) 「△△を実現する」
3. どう違うか(差別化) 「□□という方法で」
これらを組み合わせて、1〜2文のコアメッセージを作ります。
例: 「製造業の後継者が、自信を持って経営判断できる状態を、実践的なサポートで実現する」
各媒体への展開
コアメッセージをベースに、各媒体に展開します。
名刺: コアメッセージを凝縮した一言
Webサイト: コアメッセージを詳しく説明
SNSプロフィール: コアメッセージの要点
営業トーク: コアメッセージを口頭で伝えるバージョン
メールの署名: コアメッセージの超短縮版
すべての媒体で、同じ核を持ったメッセージを発信します。
チェックリスト
以下の媒体で、メッセージが一貫しているか確認しましょう。
- [ ] 名刺
- [ ] Webサイト(トップページ、aboutページ)
- [ ] SNSプロフィール(Twitter、Instagram、LinkedInなど)
- [ ] メールの署名
- [ ] 営業資料、提案書
- [ ] 自己紹介のトーク
- [ ] 紹介をお願いするときの説明
具体例で考える
一貫性のない例
- 名刺:「経営コンサルタント」
- Webサイト:「売上アップ支援」
- SNS:「起業家のメンタルサポート」
- 営業トーク:「組織改善が得意です」
→ 何の人かわからない
一貫性のある例
- 名刺:「製造業の後継者専門コンサルタント」
- Webサイト:「製造業の後継者が、自信を持って経営判断できるようになるサポート」
- SNS:「製造業の後継者向けに、経営のヒントを発信」
- 営業トーク:「製造業の後継者の方が、継いだ後の不安を解消して、自信を持って経営できるようになるお手伝いをしています」
→ 「製造業の後継者専門」が一貫して伝わる
「忘れたくても忘れられない」を目指す
ブランドの理想は、「忘れたくても忘れられない」状態です。
何度も同じメッセージに接することで、脳に刻み込まれます。
その結果、「事業承継で困ったら、あの人に相談」と自然に想起されるようになります。
これが、一貫性の力です。
成功要因を忘れない
一度確立したメッセージを、安易に変えないことも重要です。
成功している企業が陥りがちな罠があります。
「何が成功をもたらしたか忘れる(FWMTS: Forgot What Made Them Successful)」という現象です。
うまくいき始めると、「もっと広げよう」「新しいこともやろう」と考えがちです。
しかし、成功の要因だった一貫性を崩すと、ブランドの強みが薄れていきます。
一貫したブランドを作る
この記事では、メッセージの一貫性の重要性と、その設計方法をお伝えしました。
コアメッセージを定義し、すべての媒体で統一して発信する。
この積み重ねによって、あなたは「〇〇の人」として認知されるようになります。
コース「30秒で伝わるメッセージを作る」では、コアメッセージの作り方と、各媒体への展開方法を詳しく解説しています。
ブランドとして認知されたい方は、ぜひご覧ください。
