レッスン1
「良いサイト」と「売れるサイト」は異なります。ユーザーは3秒で判断し、「なんとなく」の設計が失敗する理由を解説します。
レッスン2
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レッスン4
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レッスン6
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「サイトのデザインは評判がいい。アクセスもそこそこある。でも、問い合わせが来ない」
この悩みを抱える事業者は、驚くほど多くいます。
ある税理士事務所のケースを見てみましょう。彼らは100万円以上かけて、洗練されたWebサイトを制作しました。事務所の理念、代表のプロフィール、サービス内容を丁寧に説明し、写真も高品質なものを使用。デザイナーからも「良いサイトですね」と言われました。
しかし、サイト公開から半年経っても、Webからの問い合わせは月に1〜2件。期待していた成果とは程遠い結果でした。
一方、同じ地域で活動する別の税理士事務所のサイトを見てみると、デザインは特別凝っていません。しかし「飲食店オーナー専門」「開業3年以内の資金繰り相談」と明確に打ち出し、月に10件以上の問い合わせを獲得しています。
何が違うのでしょうか。
多くの人が誤解しているのは、「良いサイト」と「売れるサイト」が同じものだという思い込みです。
「良いサイト」の定義は人によって異なります。デザインが美しい、情報が網羅されている、最新技術が使われている。これらは確かに「良いサイト」の要素かもしれません。
しかし、「売れるサイト」の定義はシンプルです。訪問者が、あなたが望む行動(問い合わせ、購入、登録など)を取るサイトです。
この2つは、必ずしも一致しません。
Webサイトにおけるユーザー行動には、ある残酷な事実があります。
ユーザーはあなたのサイトを見て、約3秒で「このサイトは自分に関係あるか」を判断します。そして、その判断は驚くほど直感的です。
ファーストビュー(画面を開いて最初に見える領域)を見た瞬間に、以下の3つの問いに答えられなければ、ユーザーは離脱します。
最初の税理士事務所のサイトを思い出してください。ファーストビューには「〇〇税理士事務所」という名前と、「お客様に寄り添った丁寧なサービスを提供します」というキャッチコピー。背景には事務所の外観写真。
これを見たユーザーの脳は、「税理士事務所だということはわかった。でも、自分の問題を解決してくれるのか?」という問いに答えられません。結果、離脱します。
一方、2つ目の税理士事務所のファーストビューには「飲食店オーナー専門 / 開業3年以内の資金繰りを解決」と書かれています。飲食店を経営していて資金繰りに悩んでいるオーナーは、一瞬で「これは自分のためのサービスだ」と認識できます。
多くのサイトが成果を出せない根本的な理由は、「なんとなく」で設計されているからです。
この「なんとなく」には、根拠がありません。そして、根拠がなければ、何がうまくいっていて何がうまくいっていないのかもわかりません。改善のしようがないのです。
実は、Webサイトでの人間の行動には、研究で解明されたパターンがあります。
これらは、行動経済学や認知心理学の研究で繰り返し確認されてきた事実です。Amazon、Booking.com、Netflixといった大手サイトは、これらの原則を徹底的に活用しています。
もう一つ重要な事実があります。
ユーザーに「このサイトどう思いますか?」と聞いても、正確な答えは返ってきません。なぜなら、人は自分の行動の本当の理由を理解していないからです。
「このデザイン、見やすいですね」と言いながら、実際には購入ボタンを見つけられずに離脱する。「価格がもう少し安ければ買うんですけど」と言いながら、実際には価格が問題ではなく信頼が足りなかった。
だからこそ、ユーザーの「言葉」ではなく「行動」を見る必要があります。どこで離脱しているのか、何をクリックしているのか、どこで迷っているのか。
このコースでは、ユーザーの行動を左右する心理的原則を学びます。なぜ人はクリックするのか。なぜクリックしないのか。その構造を理解することで、「なんとなく」の設計から、「根拠ある」設計へと進化させることができます。
次のレッスンでは、Amazon、Booking.com、Netflixといった大手サイトが活用している「思考のショートカット」について学びます。人は情報過多の環境で、どのように判断を下しているのか。その仕組みを理解することが、売れるサイト設計の第一歩です。