改善点が多すぎて、何から手をつければいいかわからない
「直帰率が高い」「CVRが低い」「滞在時間が短い」
問題はたくさん見つかる。
でも、限られた時間と予算の中で、どこから改善すべきか決められない。
そんな状態で、とりあえずデザインを変えてみたけど効果がなかった。
こんな経験をされていませんか。
問題は「改善点の数」ではなく「ボトルネックの特定」にある
結論から言います。
Webサイト改善には「正しい順番」があります。
どこがボトルネックになっているかを特定し、そこから改善することで、最も効率的に成果を出せるのです。
闇雲に改善しても、成果には繋がりません。
なぜ優先順位が重要なのか
ここには、Webサイトの構造に関する本質的な問題があります。
水漏れのバケツ理論
Webサイトは、水を入れるバケツのようなものです。
上から水(訪問者)を注いでも、途中に穴があれば、下(コンバージョン)までたどり着きません。
穴が複数あれば、最も上の穴を塞がなければ意味がありません。
下の穴を塞いでも、上で水が漏れていれば、下には到達しないからです。
上流から下流への流れ
Webサイトには、訪問者が通る「流れ」があります。
- 読ませる - ページを開き、スクロールさせる
- 信じさせる - 信頼を構築し、疑いを解消する
- 選ばせる - 迷わせずに選択を導く
- 行動させる - 購入や問い合わせを完了させる
上流で離脱されていれば、下流を改善しても意味がありません。
ファーストビューで離脱されているのに、決済ページを改善しても、そこにたどり着く人がいないのです。
効果の大きさが違う
すべての改善が同じ効果を持つわけではありません。
ファーストビューで50%が離脱していれば、そこを改善する効果は大きい。
一方、すでに95%が通過している箇所を改善しても、効果は限定的です。
ボトルネックを特定することで、投資対効果の高い改善ができます。
よくある誤解
❌ 「とりあえずデザインを変える」
デザイン変更は、目に見える変化なので着手しやすい。
しかし、問題がデザインにあるとは限りません。
見た目は良くなっても、成果が変わらないケースは多いのです。
❌ 「CVRが低いから決済ページを改善する」
CVRが低い原因は、決済ページにあるとは限りません。
その前の段階で離脱が起きていれば、決済ページを改善しても効果はありません。
どこで離脱が起きているかを、まず確認する必要があります。
❌ 「一度に全部改善する」
一度にすべてを変えると、何が効果的だったかわからなくなります。
優先順位をつけて、一つずつ改善し、効果を測定することが重要です。
設計視点で考える
⭕ 4つの領域で優先順位をつける
Web設計には4つの領域があります。
この順番でボトルネックを特定し、改善していきます。
第1領域:読ませる設計
最初に確認すべきは、そもそもページが読まれているかどうかです。
確認すべき指標
- 直帰率:ページを開いてすぐ離脱していないか
- スクロール率:どこまで読まれているか
- 滞在時間:内容を読む時間があるか
よくある問題
- ファーストビューで「自分に関係ない」と思われている
- 見出しが興味を引かない
- 情報が多すぎて読む気が失せる
ここに問題があれば、他を改善しても効果はありません。
第2領域:信じさせる設計
読まれていても、信頼されていなければ行動には繋がりません。
確認すべき指標
- 直帰率(中盤での離脱):信頼要素を見る前に離脱していないか
- ページ遷移:詳細ページや実績ページは見られているか
よくある問題
- お客様の声が効果的に配置されていない
- 実績や権威の提示が弱い
- 疑問や不安を解消できていない
信頼構築に問題があれば、オファーを改善しても効果は限定的です。
第3領域:選ばせる設計
信頼されていても、選べなければ行動には繋がりません。
確認すべき指標
- 商品ページの離脱率:比較検討で迷って離脱していないか
- カート投入率:購入を決意できているか
よくある問題
- 選択肢が多すぎて決められない
- プランの違いがわからない
- 「どれがいいか」が明示されていない
選択に問題があれば、決済ページを改善しても効果は限定的です。
第4領域:行動させる設計
最後の段階で、実際に行動を完了させます。
確認すべき指標
- カゴ落ち率:カートに入れたのに購入しない割合
- フォーム離脱率:入力途中で離脱する割合
よくある問題
- フォームの入力項目が多すぎる
- 決済ページで不安が解消されていない
- CTAが目立たない、文言が弱い
ここまでたどり着いている人は、購入意欲が高い。
小さな改善で大きな効果が出やすい領域です。
具体例で考える
個人コーチの場合
アクセスはあるが申し込みがない場合、まずファーストビューを確認します。
「自分のサービス紹介」から始まっていませんか。
「読者の悩みへの共感」から始めることで、スクロール率が上がる可能性があります。
中小企業の場合
問い合わせフォームに到達しているのに送信されない場合、フォームの項目数を確認します。
「あったら便利」な項目を削減することで、完了率が上がる可能性があります。
オンラインコースの場合
商品ページは見られているが購入されない場合、選択肢の設計を確認します。
プランが複雑すぎて「選べない」状態になっていないかを検討します。
全体像を知ることが第一歩
この記事では、Webサイト改善の優先順位の考え方をお伝えしました。
しかし、これはWeb設計という大きな枠組みの一部にすぎません。
読ませる、信じさせる、選ばせる、行動させる。
それぞれの領域で、具体的に何をすべきか。
無料コース「人はなぜクリックするのか」では、この全体像を詳しく解説しています。
改善点が多すぎて何から手をつければいいかわからない。
そんな状況を変えるための第一歩として、ぜひご活用ください。
