重要な情報を書いているのに、なぜ読まれないのか
「大事なことを書いているのに、気づいてもらえない」
「CTAボタンを置いたのに、クリックされない」
「どこに何を配置すればいいか、根拠がない」
こんな状況に悩んでいませんか。
実は、人がWebページをどのように「見ているか」には、明確なパターンがあります。
このパターンを知らずに配置すると、重要な情報が見落とされるのです。
問題は「情報の質」ではなく「配置場所」にある
結論から言います。
同じ情報でも、配置する場所によって「見られる確率」は大きく変わります。
人間の視線には動きのパターンがあり、そのパターンから外れた場所は無視されやすいのです。
F字パターンとは何か
アイトラッキング研究によって、人がWebページを見るときの視線の動きが明らかになっています。
Nielsen Norman Groupの発見
Webユーザビリティの権威であるNielsen Norman Groupは、数百人の視線を追跡する研究を行いました。
その結果、人がWebページを見るとき、視線は「F」の字を描くように動くことがわかりました。
F字パターンの3つの動き
1. 水平の動き(上部)
まず、ページの上部を左から右へ水平に読みます。
これがFの上の横棒になります。
2. 水平の動き(中部)
少し下に移動し、もう一度左から右へ読みます。
ただし、最初より短い距離で止まります。
これがFの下の横棒になります。
3. 垂直の動き(左端)
その後、ページの左端を上から下へ縦にスキャンします。
これがFの縦棒になります。
この研究が示すこと
重要な結論は以下の3点です。
- 左上が最も見られる - 視線の始点であり、最も注目度が高い
- 右側は見落とされやすい - 特に右下は「死角」になりやすい
- 見出しと冒頭が重要 - 本文全体は読まれず、最初の数語だけがスキャンされる
なぜF字パターンが生まれるのか
脳のエネルギー節約
人間の脳は、全身のエネルギーの約20%を消費しています。
そのため、脳は常にエネルギーを節約しようとします。
Webページをすべて読むのは「コストが高い」と判断し、効率的にスキャンする方法を採用しているのです。
「読む」のではなく「スキャン」する
ほとんどの訪問者は、ページを「読んで」いません。
彼らは、興味のあるキーワードを探して「スキャン」しています。
だから、左上から始まり、効率的に全体を把握できるF字パターンが生まれるのです。
慣習の影響
左から右、上から下へ読む言語圏では、この習慣がWeb閲覧にも適用されます。
ユーザーは意識せずに、本や雑誌を読むときと同じパターンで画面を見ています。
よくある誤解
❌ 「重要だからページの下部に配置する」
ページ下部は、到達率が低い場所です。
重要な情報こそ、上部の「見られる場所」に配置すべきです。
❌ 「右側に目立つバナーを置けば見られる」
右側は視線が届きにくい場所です。
特に広告が多く配置される右側は「バナーブラインドネス」で無視されがちです。
❌ 「長い文章でも良い内容なら読まれる」
良い内容でも、長い文章は読まれません。
冒頭で価値を伝え、見出しで構造を示さなければ、スキップされます。
設計視点で考える
⭕ 視線のパターンに沿った配置をする
F字パターンを理解した上で、情報を配置します。
左上を最大限に活用する
最も重要なメッセージ(価値提案、ターゲット、解決する課題)を左上に配置します。
ロゴや装飾ではなく、読者にとって最も重要な情報を置く場所です。
見出しで構造を伝える
読者は見出しだけをスキャンしています。
見出しを読むだけで内容がわかるように、キーワードを含めた明確な見出しを設計します。
重要な情報は左寄りに
CTAボタン、重要な文言、キーポイントは左寄りに配置します。
右端に配置すると、視線が届かず見落とされる可能性が高まります。
具体例で考える
個人コーチの場合
❌ ロゴとナビゲーションが左上を占領
⭕ 「営業が苦手な人へ」という呼びかけを左上に配置
最も価値のある言葉を、最も見られる場所に置きます。
中小企業の場合
❌ 会社概要の長文がファーストビューを占める
⭕ 「納期遅延ゼロを実現」という価値提案を左上に配置
読者の関心事を、視線の始点に置きます。
オンラインコースの場合
❌ 講師プロフィールがページ上部を占める
⭕ 「発信しても売れない原因がわかる」というベネフィットを左上に配置
読者が得られる結果を、最初に見せます。
Z字パターンとの使い分け
画像やビジュアル要素が多いページでは、Z字パターンも有効です。
Zの動きに沿って、左上→右上→左下→右下と視線を誘導します。
文字中心のページはF字、ビジュアル中心のページはZ字と使い分けます。
全体像を知ることが第一歩
この記事では、F字パターンという視線の動きについてお伝えしました。
しかし、これはLP設計の一要素にすぎません。
視線誘導の原則を理解した上で、どう情報を配置すべきか。
読者を迷わせない動線設計とは何か。
「読まれるLP構成を作る」コースでは、この全体像を詳しく解説しています。
重要な情報が見落とされてしまう。
そんな状況を変えるための第一歩として、ぜひご活用ください。
