カートに入れた70%以上が、なぜ購入しないのか
「カートに商品が入っている」
「でも、購入完了まで進まない」
「買いたいと思った人を、みすみす逃している」
こんな状況に悩んでいませんか。
業界平均では、カートに入れた人の約70%が購入せずに離脱すると言われています。
これは膨大な機会損失です。
問題は「購入意欲の低さ」ではなく「摩擦の存在」にある
結論から言います。
カゴ落ちの多くは「気が変わった」のではありません。
「摩擦があった」から離脱しているのです。
送料が見えなかった、会員登録を求められた、入力項目が多かった。
こうした小さな摩擦が、「後でいいか」という判断を生んでいます。
カゴ落ちが起きる心理
購入意欲のピーク
カートに入れる瞬間が、購入意欲のピークです。
「これが欲しい」「買おう」という気持ちが最も高い状態。
しかし、この意欲は時間とともに急速に低下します。
摩擦による意欲の減退
購入プロセスで摩擦に遭遇すると、意欲は急激に下がります。
「えっ、送料こんなにかかるの?」
「会員登録しないと買えないの?」
「入力項目多すぎ…」
一つひとつは小さな摩擦でも、意欲を削り取っていきます。
「後でいいか」の誘惑
意欲が下がった状態で、「後で考えよう」という選択肢が浮かびます。
「後で」は、ほとんどの場合「買わない」と同義です。
購入意欲は戻らず、そのまま忘れられていきます。
カゴ落ちの主な原因
原因1:隠れたコスト
カートに入れた後で、予想外のコストが表示される。
送料、手数料、税金。
これらが購入直前まで見えないと、「思っていたより高い」と感じられます。
研究では、隠れたコストがカゴ落ちの最大の原因とされています。
原因2:会員登録の強制
購入するために会員登録を求められる。
「今すぐ買いたいだけなのに、アカウントを作らないといけない」
この一手間が、大きな摩擦になります。
原因3:入力項目の多さ
住所、電話番号、メールアドレス、会社名、部署名…
入力項目が増えるほど、完了率は下がります。
「なぜこんなに情報が必要なんだろう」という疑問も、離脱を招きます。
原因4:決済への不安
「このサイト、本当に安全?」
「カード情報を入力して大丈夫?」
セキュリティへの不安は、決済直前の離脱を招きます。
原因5:購入プロセスの長さ
ステップが多い、ページ遷移が多い。
購入完了までに時間がかかると、途中で諦めます。
よくある誤解
❌ 「カゴ落ちした人は買う気がなかった」
カートに入れた時点で、購入意欲はあったはずです。
その意欲を削いだのは、購入プロセスの摩擦です。
❌ 「カゴ落ちは仕方がない」
カゴ落ち率は、設計によって大きく変わります。
業界平均70%でも、最適化されたサイトでは50%以下に下げられます。
❌ 「カゴ落ちメールを送れば解決」
カゴ落ちメールは有効ですが、対症療法です。
根本的には、カゴ落ちが起きにくい設計をすることが重要です。
設計視点で考える
⭕ 購入プロセスから摩擦を取り除く
カゴ落ちを減らすには、摩擦を徹底的に排除する必要があります。
対策1:コストを最初から見せる
送料や手数料は、商品ページの時点で見せます。
「送料込み」「全国一律〇〇円」
予想外のコストがなければ、離脱は減ります。
対策2:ゲスト購入を許可する
会員登録なしで購入できるようにします。
「会員登録しなくても購入できます」
購入後に会員登録を促す方が、コンバージョン率は上がります。
対策3:入力項目を最小化する
本当に必要な項目だけを求めます。
名前、住所、メール、決済情報。
それ以外は、購入後に任意で聞きます。
対策4:セキュリティを明示する
決済ページにセキュリティバッジを表示します。
「SSL暗号化」「〇〇認証取得」
視覚的な安心材料が、不安を軽減します。
対策5:購入プロセスを短縮する
可能な限りステップを減らします。
理想は「カート → 決済情報 → 確認 → 完了」の4ステップ以内。
ワンページチェックアウトがさらに効果的です。
具体例で考える
個人コーチの場合
❌ 申し込み → 会員登録 → プラン選択 → 日程調整 → 支払い → 確認 → 完了
⭕ 申し込み → 日程選択(3候補を表示)→ 支払い → 完了
ステップを減らし、選択を容易にします。
中小企業の場合
❌ 見積もり依頼フォームに20項目の入力
⭕ 最小限の情報(会社名、担当者名、メール)で見積もり依頼
詳細は後から電話やメールで確認します。
オンラインコースの場合
❌ 購入 → 会員登録 → プロフィール入力 → アンケート → 支払い
⭕ 購入 → メールとカード情報のみ → 完了 → 後から詳細登録を案内
購入のハードルを最小化し、詳細は後で集めます。
プログレスバーの活用
購入プロセスの進捗を視覚的に示します。
「ステップ2/3」「あと1ステップで完了」
終わりが見えることで、離脱を防げます。
全体像を知ることが第一歩
この記事では、カゴ落ちの心理とその対策についてお伝えしました。
しかし、カゴ落ち対策は摩擦除去設計の一要素にすぎません。
CTAボタン、フォーム、決済ページ。
購入プロセス全体をどう設計すべきか。
「購入完了までの障壁を取り除く」コースでは、この全体像を詳しく解説しています。
カートに入れても買ってもらえない。
そんな状況を変えるための第一歩として、ぜひご活用ください。
