品質に自信があるのに、なぜ売れないのか
「うちの商品は品質には絶対の自信がある」
「使ってもらえれば、必ず良さがわかる」
そう思っているのに、なぜか売上が伸びない。
競合よりも品質が高いはずなのに、なぜか負けてしまう。
そんな経験をされているなら、あなたは決して一人ではありません。
実は、この悩みを抱えている事業者は非常に多いのです。
そして、その原因は「商品の問題」ではありません。
問題は商品ではなく、伝え方にある
結論から言います。
良い商品が売れない原因は、商品の品質ではなく「伝え方」にあります。
どれだけ素晴らしい商品でも、その価値が顧客に伝わらなければ、存在しないのと同じです。
これは「当たり前だ」と思われるかもしれません。
しかし、多くの事業者がこの構造を見落としています。
なぜ「良いものを作れば売れる」は幻想なのか
私たちの脳は、生存に関係のない情報を無視するようにできています。
複雑で理解に労力を要する情報は「ノイズ」として処理されます。
ここに、良い商品が売れない構造的な原因があります。
脳のカロリー計算
人間の脳は、1日に消費するエネルギーの約20%を使っています。
そのため、脳は常にエネルギーを節約しようとします。
理解するのに労力がかかる情報は、自動的にスルーされるのです。
つまり、どんなに良い商品でも、メッセージが複雑であれば、顧客の脳はそれを「処理する価値がない情報」として無視します。
「5秒ルール」という現実
あるテストでは、Webサイトを見た人が5秒以内に以下の3点を理解できなければ、離脱することがわかっています。
- 何を提供しているのか
- どう生活が良くなるのか
- どうやって手に入れるのか
たった5秒です。
この短い時間で、あなたの商品の価値は判断されているのです。
世界的バイオリニストの実験
ある有名な実験があります。
世界的なバイオリニストが、地下鉄の駅で演奏しました。
結果は、ほとんど誰も立ち止まらず、たった32ドルしか稼げませんでした。
同じ演奏者が、コンサートホールでは何百万円ものチケット収入を得ているにもかかわらず、です。
この実験が示しているのは、商品の品質が変わらなくても、置かれる「文脈」が変われば、価値の認識は消滅するということです。
よくある誤解
❌ 「もっと詳しく説明すれば伝わる」
実は逆です。
情報を増やせば増やすほど、顧客の脳は処理を放棄します。
複雑なメッセージは、どんなに正確でも、拒絶されます。
❌ 「品質を上げれば選ばれる」
品質は、比較されて初めて評価されます。
しかし、そもそも比較の土俵に上がれなければ、品質は意味を持ちません。
顧客があなたの商品を「検討する価値がある」と認識しなければ、品質を評価する機会すら与えられないのです。
❌ 「良さがわかる人にはわかる」
これは、最も危険な思い込みです。
顧客は、あなたの商品を理解するために時間を使う義務はありません。
「わかる人にはわかる」という姿勢は、「伝える努力を放棄している」ことと同じです。
設計視点で考える
⭕ 伝え方を「設計」する
売れる商品と売れない商品の違いは、品質ではありません。
「伝え方の設計」が優れているかどうかです。
設計とは、以下の4つの領域を整えることです。
- ポジショニング - 何として認識されるか
- オファー - 何を提供するか
- 価格構成 - いくらで、どう見せるか
- メッセージ - どう言葉にするか
これらが設計されていなければ、どんなに良い商品も埋もれてしまいます。
具体例で考える
個人コーチの場合
「経験豊富なコーチがあなたをサポート」では伝わりません。
「3ヶ月後、自信を持って営業できる自分になる」と言えば、顧客は自分の未来をイメージできます。
中小企業の場合
「高品質な部品を製造」では響きません。
「納期遅延ゼロ。急な発注でも翌日出荷」と言えば、顧客の課題を解決する存在として認識されます。
オンラインコースの場合
「体系的に学べる動画コース」では選ばれません。
「副業収入10万円を、3ヶ月で達成した人が続出」と言えば、結果が見えます。
どの例も、商品の品質は変わっていません。
変わったのは「伝え方」だけです。
全体像を知ることが第一歩
この記事では、良い商品が売れない構造的な原因をお伝えしました。
しかし、これは「設計」という大きな枠組みの一部にすぎません。
ポジショニング、オファー、価格、メッセージ。
これらを体系的に理解し、自分のビジネスに当てはめることで、初めて「伝わる商品」が完成します。
無料コース「なぜ良い商品が売れないのか」では、この全体像を詳しく解説しています。
良い商品を持っているあなたが、正しく価値を伝えられるようになるための第一歩として、ぜひご活用ください。
